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ブリーチは「明るくしたい」ではなく回数と予算の上限を言う

ブリーチは「明るくしたい」ではなく回数と予算の上限を言う
/ヒロ/更新:

ブリーチは、同じ言葉を伝えても髪の状態によって結果が変わりやすい施術です。だからこそ、当日に「思っていたのと違う」「聞いていた金額と違う」が起きやすく、その多くは伝わっていない情報があったことに由来します。ここでは、予約時・カウンセリング時・施術中に、実際に何と言えばいいかを具体的に並べます。

黒染め・セルフカラー・縮毛矯正の履歴は、聞かれる前に自分から言う

ブリーチの見積もりが当日に上がる原因のひとつが、前回の黒染めやセルフカラーの履歴が申告されていないことです。また、黒染め・縮毛矯正・過去のブリーチといった履歴が複雑な場合に、理想の色にならない可能性やリスクの説明が不十分なまま施術が進んでしまうケースもあります。どちらも、履歴が最初のカウンセリングのテーブルに乗っていないところから始まります。

「今の髪、どのくらい前に何をしたか分からなくて」で終わらせず、思い出せる範囲を時系列で言葉にします。

  • 「〇か月前に市販のカラー剤で自分で染めました。箱の色は暗めの茶色でした」
  • 「〇年前に黒染めをして、それ以降は染めていません」
  • 「〇年前に縮毛矯正をかけていて、毛先にまだ残っていると思います」
  • 「前回ブリーチしたのは〇か月前で、そのときは〇回ブリーチしたと言われました」

正確な薬剤名までは不要です。「いつ・どこに(根元か毛先か全体か)・何をしたか」の3点を伝えれば、そのうえで「この履歴だと今日どこまで届きそうか」を聞き返せます。履歴を伝えたあとに「この履歴だと、希望の色まで届かない可能性はありますか」と一言足しておくと、リスクの説明を後回しにされにくくなります。

伝わりにくい言い方伝わる言い方
髪の履歴「前に何回か染めたと思います」「〇か月前に市販のカラー剤で全体を暗めに染めました」と、いつ・どこに・何をしたかを言う
希望の色「ミルクティーっぽくしたいです」写真を見せて「この色まで今日届きますか。届かない場合はどこまでですか」と聞く
予算「安めでお願いします」「今日の上限は〇円です。超える工程に入る前に一度教えてください」
時間「今日は少し急いでいます」「〇時までに出たいです。回数が増えた場合の終了時刻も教えてください」
仕上がり確認(黙って待つ)「途中で一度、明るさの状態を鏡で見せてください」と先に頼む
同じ内容でも、言い方によって伝わる情報量が変わる例

希望の色は写真で出し、「この写真のどこが再現できないか」を聞く

ピンク、ミルクティー、グレージュといった希望の色味と、仕上がりが大きく異なるという食い違いは非常に多く報告されています。色の名前は人によってイメージする明るさも彩度も違うため、名前だけを伝えると擦れ違いやすい部分です。

写真を用意したうえで、次のように聞き方を足します。

  • 「この写真の色にしたいです。今日の髪の状態で、ここまで届きますか」
  • 「届かない場合、今日はどのあたりまでになりますか」
  • 「この写真のどこが再現できて、どこが難しいか教えてください」

「近い感じで」「おまかせで」と言い添えると、どこまでの差なら許容するのかが相手に伝わりません。許容できない方向(暗すぎるのは避けたい、黄色っぽくなるのは避けたい、など)を1つだけ挙げておくと、判断の基準が共有されます。

あわせて、ブリーチ後の色ムラ(根元と毛先、左右差、内側と表面の差)は仕上がり後や帰宅後に気づかれることが多いものです。カウンセリングの時点で「根元と毛先で明るさの差は出そうですか」「出るとしたらどのくらいですか」と聞いておくと、鏡の前で慌てずに済みます。

1回で届かない前提と、追加料金の上限を予約時に決めておく

当日に見積もりが1〜2万円上がる原因として実際に多いのは、希望の色に1回のブリーチで届かず2回目が必要になるケースです。特に低価格の施術メニューで来店した場合に起きやすく、追加料金が予算に合わずに施術自体を断ることにもなります。サロン側も「何回か通って色を育てる」前提を先に共有しようとしますが、それが噛み合うかどうかは最初のやり取り次第です。

だから、金額の話は仕上がりの話とセットで先に出します。

  • 「今日の予算の上限は〇円です。この中でできるところまででお願いします」
  • 「1回で届かない場合、今日2回目までやるといくらになりますか」
  • 「今日は1回だけにして、次回以降で色を育てる進め方もできますか。その場合、全部で何回くらいかかりそうですか」

**「追加料金が発生する可能性がある工程を、始める前に一度止めて教えてください」**と伝えておくのが、当日の金額の食い違いを一番減らす言い方です。予約したメニューが新規限定や低価格のものである場合は、そのメニューの範囲で何回分のブリーチが含まれるのかも、予約時のメッセージ欄で確認しておけます。

確認しないまま進むと先に聞いておく言い方
ブリーチの回数1回で終わる前提でいたら、当日2回目が必要と言われる「1回で届かない場合、今日2回目までやるといくらですか」
予約メニューの範囲低価格メニューで予約し、当日に追加分が乗る「このメニューにはブリーチ何回分が含まれますか」
通う前提1回で理想の色になると思ったまま席につく「何回か通って色を育てる進め方だと、全部で何回くらいですか」
お直し「気になったら言ってください」で終わる「何日以内・何が対象・追加料金はいくら」の3点を聞く
金額と回数について、事前に確認しておくと当日の食い違いが起きにくい項目

終了時刻の目安を予約時に確認し、その日の予定を先に言う

予約時に提示される施術時間は目安で、工程が追加された場合や放置時間が想定より長くなった場合に1時間以上超過することがあります。ブリーチではシャンプー台での長時間の放置(1時間前後)が報告されており、体調面の負担にもなります。

  • 「今日は〇時までに出たいのですが、間に合いそうですか」
  • 「回数が増えた場合、終わりは何時ごろになりますか」
  • 「シャンプー台で長く待つ工程はありますか。どのくらいかかりますか」

時間の上限がある日は、それを最初に言ってしまうほうが、途中で工程を削る判断を一緒にできます。座っている途中でつらくなったときは、我慢せず「一度起き上がってもいいですか」「気分が良くないので少し休ませてください」と言って構いません。

施術中は「今どの工程か」を聞いてよい

放置時間、シャンプー台での作業内容、追加薬剤の使用といった工程について声かけがなく、不安を感じるという声は多くあります。黙って待っている必要はありません。

  • 「今は何の工程ですか。あとどのくらいかかりますか」
  • 「今どのくらいまで明るくなっていますか。一度鏡で見せてもらえますか」
  • 「頭皮がしみるので、様子を見ながら進めてもらえますか」

カウンセリングの段階で**「途中で明るさの状態を一度見せてください」**と先に頼んでおくと、施術中に言い出しにくくなるのを避けられます。仕上げの前に「根元と毛先の差」「左右差」「内側」を鏡で確認させてもらうことも、その場で頼んでよい内容です。帰宅後に色ムラに気づくより、席にいるうちに見たほうが相談の余地があります。

また、カラー剤の洗い残しや、耳・顔・首・衣服への付着に気づかないまま帰されるケースも目立ちます。会計前に「耳や首に薬剤が残っていないか見てもらえますか」と一言頼んでおくと確実です。

お直しの条件は「何日以内・何が対象・いくら」の3点を口頭で確認する

お直し(再施術)の条件について、口頭の説明と実際の対応が食い違い、トラブルになるケースがあります。ブリーチは帰宅後や数日後に色の違和感に気づくことがあるため、施術を受ける前に条件を具体化しておく価値があります。

  • 「色が思っていたのと違った場合、お直しは何日以内なら対応してもらえますか」
  • 「お直しの対象になるのは、どういう場合ですか。色ムラも含まれますか」
  • 「お直しに追加料金はかかりますか。かかる場合はいくらですか」

「気になったら言ってくださいね」という返答だけで終わった場合は、**「では、何日以内に連絡すればいいですか」**と期限だけでも数字で確認しておきます。条件はサロンごとに異なるため、担当者に直接確認するのが確実です。

指名の有無で担当が変わる範囲を聞いておく

接客の評価は、スタイリストは丁寧でもアシスタントの対応が気になる、といったスタッフ間の差で分かれる傾向があります。ブリーチは工程が多く、シャンプーや塗布の一部を別のスタッフが担当することもあります。

  • 「今日は最初から最後まで同じ方が担当されますか」
  • 「塗布やシャンプーは別の方が入りますか」

分業そのものは珍しいことではありませんが、誰に何を伝えればいいかが分かっていると、途中で希望を言い直すときに迷いません。カウンセリングで伝えた内容が担当者間で共有されているか不安なときは、施術に入る前に「さっきお伝えした履歴と希望の色、共有されていますか」と確認しておけます。

よくある質問

黒染めの時期をはっきり覚えていません。どう伝えればいいですか?
正確な日付でなくて構いません。「〇年くらい前に黒染めをして、それ以降は染めていません」「毛先のほうにまだ残っていると思います」のように、おおよその時期と、どこに残っていそうかを伝えれば十分です。市販のカラー剤を使った場合は「自分で染めました」と付け加えてください。履歴が伝わっていないことは、当日に見積もりが変わる原因のひとつになります。
希望の色にできるか不安です。カウンセリングで何と聞けばいいですか?
写真を見せたうえで「今日の髪の状態で、この写真の色まで届きますか」「届かない場合、今日はどのあたりまでになりますか」と聞くのが具体的です。あわせて「暗すぎるのは避けたい」など、許容できない方向を1つ挙げておくと、判断の基準が共有されやすくなります。
予算を超えそうなときは、どう伝えておけばいいですか?
「今日の予算の上限は〇円です」と金額を先に言い、「追加料金が発生する工程に入る前に、一度止めて教えてください」と付け加えます。1回のブリーチで希望の色に届かず2回目が必要になると当日に金額が上がることがあるため、その場合の料金も予約時かカウンセリングで聞いておくと安心です。
施術中に不安になったら、途中で声をかけてもいいですか?
構いません。「今は何の工程ですか」「あとどのくらいかかりますか」「一度鏡で明るさを見せてもらえますか」と聞いて大丈夫です。頭皮がしみるときや、シャンプー台での待ち時間がつらいときも、その場で伝えてください。カウンセリングの段階で「途中で一度見せてください」と頼んでおくと、言い出しやすくなります。

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この記事を書いた人

ヒロ

美容室の経営コンサルタントとして10年、サロンの内側と、客として通う外側の両方を見てきた目線で書いています。

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