縮毛矯正は、髪の状態を見てから施術内容が決まる部分が大きい施術です。そのため「後から知らされた」という食い違いが起きやすく、その多くは予約の段階やカウンセリングで先に言葉にしておけば、先に判断してもらえたものです。ここでは、そのまま口に出せる言い方の形で整理します。
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縮毛矯正は履歴・範囲・追加料金の3点を先に伝える

過去のカラー・縮毛矯正・ブリーチ・黒染めは、聞かれる前に時期とセットで伝える
過去の縮毛矯正やカラーの履歴、ダメージの状態によって、全頭ではなく部分的な施術になったり、使う薬剤を変える判断がされることがあります。この判断は髪を見てから行われるため、施術が始まってから、あるいは終わってから伝えられるケースが少なくありません。
伝え方は「前にカラーしました」ではなく、時期と内容をセットで言うのが具体的です。
- 「半年前に前髪だけ縮毛矯正をかけています」
- 「3か月前に毛先までブリーチを1回しています」
- 「1年ほど前に黒染めをして、今は毛先だけ色が残っています」
- 「他店で施術しているので、正確な薬剤名まではわかりません」
覚えていない場合は「わからない」とそのまま伝えて構いません。わからないことを伏せるより、わからないと申告するほうが、髪を見る前提として使ってもらえます。
「全体にかけたい」のか「部分でいい」のかを予約の段階で言い切る
仕上がりの範囲が想定と違ったという不満は、部分施術になる可能性が事前に共有されていないところから生まれています。予約フォームの備考欄やカウンセリングの最初に、希望の範囲を明示しておくと、できるかどうかを先に判断してもらえます。
- 「根元から毛先まで全体にかけたいです。難しければ、始める前に教えてください」
- 「前髪と顔まわりだけで構いません。他は触らないでほしいです」
- 「全体が無理なら、どこまでならかけられるか先に聞かせてください」
最後の一文の「始める前に教えてください」が要点です。範囲の希望と一緒に、判断のタイミングを施術前に指定しておくという伝え方をします。
| 伝わりにくい言い方 | 伝わる言い方 | |
|---|---|---|
| 髪の履歴 | 「前にカラーしたことがあります」 | 「3か月前に毛先までブリーチを1回、半年前に前髪だけ矯正しています」と時期と内容をセットで伝える |
| 施術の範囲 | 「いい感じにお願いします」 | 「全体にかけたいです。難しければ始める前に教えてください」と範囲と判断タイミングを指定する |
| 仕上がり | 「まっすぐにしてください」 | 「顔まわりの広がりが一番気になります。私の髪だとどこまでのばせそうですか」と困りごとと限界の確認に置き換える |
「まっすぐにしてください」ではなく、くせの出方と許容ラインを言う
「縮毛矯正をすれば完全にまっすぐになって、長期間くせが出ない」という前提で話が進むと、髪質やダメージによる限界が共有されないまま施術に入ることになります。仕上がりのイメージは、まっすぐ/まっすぐでないの二択ではなく、どこがどう困っているかの形で伝えると具体的になります。
- 「気になるのは主に顔まわりの広がりで、毛先は多少うねっていても構いません」
- 「雨の日に膨らむのを抑えたいです。ぺたんこになりすぎるのは避けたいです」
- 「私の髪だと、どのくらいまでのばせそうか先に教えてください」
「どのくらいまで」を先に聞いておくと、仕上がりを見てから「思っていたのと違う」となる前に、期待値のずれを埋められます。
クーポン価格に何が加算されるかを、金額の形で確認する
掲載されているクーポン価格がそのまま最終支払額になると思って予約し、当日にロング料金や薬剤のグレードアップ分が加わる、という食い違いが起きています。しかもその説明が施術後になることが多く、不信感につながっています。
確認は「追加料金はかかりますか」ではなく、加算される条件と金額を先に出してもらう言い方にします。
- 「このクーポンで、私の髪の長さだとロング料金は加算されますか。加算されるならいくらですか」
- 「私の髪の状態だと、薬剤のグレードを上げる必要はありそうですか。上げた場合の合計額を先に教えてください」
- 「今日の合計が予約時の金額から変わるようなら、施術に入る前に金額を教えてください」
ここでも「施術に入る前に」を添えるのがポイントです。金額そのものより、知らされるタイミングを先に指定することで、後出しの説明を避けられます。
| 聞かないまま進めた場合 | 先に確認する言い方 | |
|---|---|---|
| 料金 | クーポン価格のまま会計だと思っていたら、ロング料金や薬剤の追加分が施術後に説明される | 「私の長さだとロング料金は加算されますか。変わるなら施術に入る前に合計額を教えてください」 |
| 指名 | 最初から最後まで指名した人が担当すると思っていた | 「指名した方はどの工程を担当されますか。アイロンはお願いできますか」 |
| 時間 | 予定より大幅に延びて当日の予定に影響が出る | 「◯時までに出たいのですが間に合いますか。延びそうならその時点で一声かけてください」 |
指名した場合に、誰がどの工程を担当するのかを聞いておく
指名料を払えば最初から最後まで指名した人が担当すると受け取られがちですが、実際には工程ごとに複数のスタッフで分担することが多い施術です。縮毛矯正は薬剤塗布、放置、洗い流し、アイロン、仕上げと工程が多く、分担そのものは珍しくありません。
気になる場合は、良し悪しではなく担当範囲の確認として聞きます。
- 「指名した方は、どの工程を担当されますか」
- 「アイロンは指名した方にお願いできますか」
- 「仕上がりの確認は指名した方にしてもらえますか」
聞き方を担当範囲に絞ると、要望としても受け取ってもらいやすくなります。対応の仕方は店によって異なるので、予約時に担当者に確認するとよいでしょう。
終了予定時刻と、そこから延びるときの連絡を先に決めておく
施術時間が予定より大幅に超過した、逆に短すぎて不安だった、という声があります。当日に予定がある場合は、時刻を口に出して固定しておくのが確実です。
- 「◯時までに出たいのですが、間に合いそうですか。難しければ今日は範囲を狭めます」
- 「予定より延びそうになったら、その時点で一声かけてください」
- 「トータルで何時間くらいの想定か、先に教えてください」
時間を先に言っておくと、範囲や内容を調整する相談を、施術が進んでしまう前にできます。
施術中に確認してよいこと
縮毛矯正は途中で仕上がりを戻せない工程があるため、進行中の確認を求めるのは自然な行動です。
- アイロンに入る前に「一度、今の伸び具合を見せてもらえますか」
- 前髪など気になる部分について「ここの入り方だけ先に確認させてください」
- 髪の状態を見て内容が変わったと感じたら「今日は当初の予定から変わっていますか」
特に内容が変わったかどうかは、その場で聞いてよい質問です。範囲や薬剤の変更が伝えられるタイミングが遅れがちな施術なので、途中で一度確認しておくと、会計時や仕上がり後に初めて知る事態を減らせます。
よくある質問
- 過去の施術履歴を正確に覚えていません。どう伝えればいいですか?
- 「他店で施術したので薬剤まではわかりません」「半年以内にカラーをした記憶はありますが、時期があいまいです」と、わかる範囲とわからない範囲を分けて伝えれば十分です。伏せるより、わからないと申告するほうが髪を見る前提として使ってもらえます。
- クーポン価格から金額が上がるかどうかは、いつ聞けばいいですか?
- 予約時、遅くとも施術に入る前です。「私の髪の長さと状態だと、ロング料金や薬剤の追加は加算されますか。変わるなら施術前に合計額を教えてください」と、加算の有無ではなく金額を先に出してもらう形で聞きます。追加料金の条件は店によって異なるので、担当者に確認するとよいでしょう。
- 指名したのに別の人が担当していました。事前にどう聞けばよかったですか?
- 縮毛矯正は工程が多く、複数スタッフで分担することが多い施術です。予約時に「指名した方はどの工程を担当されますか」「アイロンや仕上がりの確認はお願いできますか」と、担当範囲を絞って聞いておくと想定と合わせやすくなります。
- 全体にかけてほしいのに部分施術になりそうなときは、どう言えばいいですか?
- 「全体にかけたいです。難しい場合は、始める前にどこまでならかけられるか教えてください」と、希望の範囲と判断のタイミングをセットで伝えます。範囲の判断は髪を見てから行われるため、施術後ではなく施術前に知らせてほしいと先に指定しておくのが要点です。
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この記事を書いた人
ヒロ
美容室の経営コンサルタントとして10年、サロンの内側と、客として通う外側の両方を見てきた目線で書いています。
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