「髪質改善」というメニュー名は、施術内容そのものを指す言葉ではありません。同じ名前でも中身が分かれるため、予約時とカウンセリングで何を聞き、何を伝えるかで、仕上がりと会計への納得感が大きく変わります。ここでは、そのまま口に出せる言い方の形で整理します。
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髪質改善は「トリートメント系か縮毛矯正系か」を先に聞く

「髪質改善でお願いします」の前に「トリートメント系ですか、縮毛矯正系ですか」と聞く
髪質改善はサロンの集客ワードとして使われていて、実際の施術はトリートメント系と縮毛矯正系の2パターンに分かれます。この区別が説明されないまま予約が入り、ストレートが続くことを期待して来店した人がトリートメント系の施術を受け、1か月ももたずに不満につながる、という食い違いが起きています。メニュー名だけでは判別できないので、確認は予約の段階で入れておきます。
言い方の例:
- 「このメニューはトリートメント系ですか、縮毛矯正系ですか」
- 「くせを伸ばして持たせたいのですが、このメニューでその方向になりますか」
- 「今回はツヤ重視でいいので、ストレートにする施術でなくて大丈夫です」
あわせて持ちの目安も聞いておくと、次回の来店計画が立てられます。縮毛矯正系の場合の目安は、部分的な施術で約3か月、全体で約6か月とされています。「どのくらい持ちますか」ではなく「この施術だと次は何か月後の想定ですか」と聞くと、答えが期間で返ってきます。
| 確認せずに予約 | 予約時に確認 | |
|---|---|---|
| 施術の中身 | 「髪質改善」というメニュー名だけで判断する | 「トリートメント系ですか、縮毛矯正系ですか」と聞く |
| 持ちの見込み | ストレートが続くと思って来店する | 「次は何か月後の想定ですか」と期間で聞く(縮毛矯正系の目安は部分で約3か月、全体で約6か月) |
| 仕上がりの方向 | 「髪質改善でお願いします」だけ伝える | 「くせを伸ばしたい」「ツヤ重視でいい」と目的を先に言う |
「気になるところをやってください」ではなく、施術範囲を自分の言葉で区切る
施術範囲(根元のみ・部分のみ・全体)について事前の説明が足りず、仕上がり後に「思っていた範囲と違う」となるケースが報告されています。範囲は、鏡を見ながら手で示して伝えるのが一番ずれません。
伝え方の例:
- 「今回は根元だけですか、毛先まで入りますか」
- 「前髪と顔まわりだけ伸ばしたいです。後ろは今回そのままで構いません」
- 「気になるのはこの部分です」と、鏡の前で該当箇所を指して示す
ダメージが強い部分がある場合は、こちらから先に申告しておきます。「ここはブリーチしています」「この辺は以前に縮毛矯正をかけています」と履歴を伝えると、範囲の相談がそこを起点に進みます。薬剤の選び方自体は担当者の判断ですが、判断の材料になる履歴を渡すのは自分にしかできません。
「おまかせします」と言う前に、追加料金が発生する条件を聞く
予約時のクーポン価格から、来店後に薬剤変更・グレードアップ・追加メニューなどで料金が上乗せされ、事前説明のないまま会計時に驚いた、という声が多く出ています。これは施術中に「では上のランクの薬剤にしますね」と言われた瞬間ではなく、その前に一度確認しておくと防ぎやすい種類の食い違いです。
確認の言い方:
- 「今日の予約分だと、合計はいくらになりますか」
- 「途中で薬剤を変える提案がある場合は、金額を先に教えてください」
- 「追加が出そうなときは、やるかどうかその場で決めさせてください」
「予算は〇円までで収めたいです」と上限を先に言ってしまうのも有効です。金額を口に出すのが気まずければ、「今日はクーポンの範囲内でお願いします」という言い方でも同じ意味が伝わります。
指名するなら「どこまでを指名した人が担当しますか」まで聞く
指名料は担当スタイリストを指名するための料金ですが、実際の施術は工程ごとに分担されるのが一般的です。シャンプー、薬剤の塗布、アイロンなどをアシスタントが担当し、仕上げやカットのみ指名したスタイリストが行う体制は珍しくありません。これはサロンの回転を成立させるための構造ですが、事前に説明されないため「指名料を払った意味がない」という不満につながっています。特に縮毛矯正系のアイロン工程は、仕上がりの印象を左右する部分でありながら分担されることが多いところです。
予約時に聞ける内容なので、指名を入れるなら次のように確認します。
- 「アイロンや薬剤の塗布は、指名した方が担当されますか」
- 「指名の場合、どの工程を担当していただけますか」
- 「全工程を同じ方にお願いすることはできますか」
答えが「分担になります」であっても、それを知ったうえで指名するかどうかを決められれば、会計時の落差はなくなります。
施術時間の目安と、途中で確認してほしいことを最初に言っておく
予約時に表示された施術時間より大幅に短く終わる、または大幅に待たされるといった時間のズレへの不満も出ています。特に「短時間で高額メニューをこなされた」と感じたときの不信感は強く残ります。予定がある日は、時間を先に共有しておくと調整が効きます。
- 「この後に予定があるので、〇時までに終わりますか」
- 「表示は2時間半でしたが、今日はどのくらいかかりそうですか」
- 「アイロンに入る前に、一度どのくらい伸ばすか見せてもらえますか」
途中確認は、こちらから求めて構いません。「仕上がってから違うと言うのは避けたいので、途中で一度見せてください」と最初に伝えておくと、修正のきくタイミングで意思表示ができます。
| 伝わりにくい言い方 | 伝わる言い方 | |
|---|---|---|
| 施術範囲 | 「気になるところをやってください」 | 「前髪と顔まわりだけ。後ろは今回そのままで」と鏡の前で指して示す |
| 髪の履歴 | 聞かれなければ言わない | 「ここはブリーチ」「この辺は以前に縮毛矯正」と先に申告する |
| 料金 | 「おまかせします」 | 「途中で薬剤を変える提案があるときは、金額を先に教えてください」 |
| 指名 | 指名を入れるだけ | 「アイロンや塗布も指名した方が担当されますか」と工程で聞く |
| 時間 | 何も言わない | 「この後に予定があるので〇時までに終わりますか」 |
| 途中確認 | 仕上がりを待つ | 「アイロンに入る前に一度見せてください」と最初に頼む |
よくある質問
- くせを伸ばしたいとき、髪質改善はどう頼めばいいですか?
- 「髪質改善でお願いします」だけだと、ツヤを出すトリートメント系の施術になることがあります。予約時に「このメニューはトリートメント系ですか、縮毛矯正系ですか」「くせを伸ばして持たせたいのですが、このメニューでその方向になりますか」と聞いておくと、期待とのずれが起きにくくなります。
- 会計で金額が上がるのを防ぐには、何と言えばいいですか?
- 来店後に薬剤変更やグレードアップで上乗せされ、会計時に驚いたという声があります。カウンセリングの段階で「今日の予約分だと合計はいくらになりますか」「追加の提案があるときは、金額を先に教えてください」と伝えておくのが具体的です。「今日はクーポンの範囲内でお願いします」という言い方でも同じ意味が伝わります。
- 指名すれば最後まで同じ人が担当してくれますか?
- 工程ごとに分担されることが多く、シャンプーや薬剤の塗布、アイロンをアシスタントが担当し、仕上げのみ指名した人が行う体制は一般的です。予約時に「どの工程を担当していただけますか」「全工程を同じ方にお願いできますか」と確認できるので、指名する前に担当者やお店に確認するとよいでしょう。
- 施術範囲がずれないようにするには、どう伝えるのが確実ですか?
- 言葉だけだと根元のみ・部分のみ・全体の解釈が分かれます。鏡の前で該当箇所を手で指して「この部分です」と示し、あわせて「後ろは今回そのままで構いません」とやらない範囲まで言うと、認識が揃いやすくなります。ブリーチや過去の縮毛矯正の履歴も、聞かれる前に伝えておくと相談が進みます。
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この記事を書いた人
ヒロ
美容室の経営コンサルタントとして10年、サロンの内側と、客として通う外側の両方を見てきた目線で書いています。
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